2017/03/07
【音楽】Glitch Hopのオススメ曲 Part1(アンセム編)
ずっとこうやってブログでGlitch Hopのことについて紹介したいな~と思っていた矢先にブログを立ち上げたのでやっていこうかな、と。

Twitterでこうやって募集してみたところ、アンセム(有名、盛り上がる曲)が一番多いみたいだったので早速書いていきたいと思います!
~はじめに~
こう思っている人も少なくないんじゃないかな、と思います。(知っている方は飛ばしてもらって結構です)
詳しい詳細はWikipediaに書いてあるのでこちらを見て下されば分かると思いますが一応本文を載せておきますと、
ということなのですが、正直言ってこれだけだとただの説明文でどういうジャンルなのかは全くわかりません。
近年ではいろいろなジャンルを吸収して様々なタイプの曲があるのですが、最近の楽曲だとだいたいBPM100前後で、リズムがハネてて、スネアが「ポッ!」ってなってるやつです。
それではここから、ひとたび流せば盛り上がる、まさしくアンセムな感じの曲を「僕個人の独断と偏見」(出来るだけ分かりやすい曲を選別はしてますがここ重要)で紹介していきます。
1.KOAN Sound - Sly Fox
イギリス・ブリストル出身のGlitch Hopデュオ、KOAN Soundの楽曲。上の有名なアーティストとして名前が挙がっています。
それもそのはず、Dubstepで有名なあのSkrillexのレーベル、OWSLAから楽曲をリリースしているからです。
まるでAcid Jazzを思わせるようなオシャレでファンキーなイントロから始まります。最初は本当にジャズかと思いました。
ドロップからは急に、ものすごく低音の効いた太くてうねるベースがGlitch Hopではお馴染みの「ポッ!」という甲高いスネアに乗ってハネたリズムを刻んでいきます。これが凄く気持ち良い!
おまけにトロンボーンの響きのようなリードのメロディや、4分裏打ちのブラスのオシャレ加減といったらもうたまらない!
僕がGlitch Hopにハマるようになった大きなきっかけを作った曲です。本当に最高・・・
2.Savant - Starfish
ノルウェーのエレクトロニックミュージックアーティスト、Savantの楽曲。
チップチューンのような8bitサウンドを使いつつまるでロボットボイスのような特徴的なリードがメロディを作っていて、ちょくちょく鳴るレイヴホーンがいかにもエレクトロニックミュージック。
ベースやコードリードなどがコロコロと切り替わる様にカットアップされていて、オシャレだけどポップな印象が強い明るい楽曲です。ノリノリになりたいときに聴くと良いかも。
3.Pegboard Nerds - Frainbreeze
ノルウェーとデンマーク出身のDJ二人からなるエレクトロニックミュージックグループ、Pegboard Nerdsの楽曲。この曲が入ったEPはフリーDL。
カナダのEDMレーベル、Monstercatからリリースされていて、このレーベルはちょくちょくGlitch Hopも上げているので要チェック。
幻想的なプラックリードの鳴るイントロからベースが増えていき、ドロップで太いベースがハネまくります。ガッツリ刻まれてるのがキモ。
ファンクのようなミュートギターやブラスがアサインされているのがこれまたオシャレです。最高~!
この曲にボーカルのカットアップが入っているバージョンもあるのですが、それはこちらから。
4.TheFatRat - Unity
ドイツのエレクトロニックミュージックアーティスト、TheFatRatの楽曲。フリーDL。
ポップでキャッチーなメロディが特徴的で、一度聴いたら多分忘れられないです。(何気にコード進行もかなりのポップス感がすごい)
リードの音色が凄くチップチューンっぽさを出していて、ゲーム好きが好きな音といった感じ。
エレクトロベースとスラップベースを分けて使っていて、明るいだけでなくオシャレなカッコよさが入っています。ブレイクが壮大なのも凄く聴きごたえあり。
5.Fox Stevenson - Endless
イギリスのシンガーソングライター、Fox Stevensonの楽曲。バリバリのエレクトロニックミュージックを作って自分で歌うという、神が二物を与えてしまった人。歌声はカッコいいし曲は最高だしズルいよ…
ポップなリードのアルペジオにメロウな歌声が入るポップスのようなイントロからドロップで一気にベースミュージックらしくなってきます。
それにしてもメロディはどことなく哀愁を感じさせてきて、ノリノリになれるのに何だか感傷的になってしまいます。僕はこういう曲大好き。
ちなみにStan SBという名義で過去にもGlitch Hopを出しています。こちらはアウトロでDrum'n'Bassになるというなんともトリッキーな楽曲。この曲が入ったアルバムはフリーEPですので是非ダウンロードしましょう。
Stan SB - The Process
6.Rob Gasser - Firestarter
スイスのエレクトロニックミュージックアーティスト、Rob Gasserの楽曲。フリーDL。
動画はGlitch Hop専門のレーベル、Glitch Hop Communityによるもの。ここは沢山フリーDLの曲を上げているので要チェック!
こちらもSavant - Starfishのようにリードに8bitサウンドを使っていて、とてもポップでキャッチーです。ノリノリになれます。
ドロップは色んなリードやベースがコロコロ切り替わる様にカットアップされていて、シンセのハモリのカッコよさも一押し。
というかこの曲作ったの高校生の時ってどういうことなの…
7.Mr.Bill & Crazy Daylight - Highwaying
オーストラリアのエレクトロニックミュージックアーティスト、Mr.BillとCrazy Daylightの楽曲。
Mr.Billがいろいろなアーティストと合作した「The Collaborative Enveavors」はこういうGlitch HopやIDMが26曲も入っているのでめちゃくちゃお買い得です。値段を決めて買えるので、めちゃくちゃいい値段にして買いましょう。
ファンキーなベースリフや畳みかけてくるようなカットアップ、ビートボックスやスキャットなど、人の声を楽器として巧みに楽曲に取り入れています。
何よりMr.Billの曲に特徴的なのはこのキーの高いボーカルチョッピング(ボーカルをバラバラに刻んで並べ替えたりピッチを変えたりしてメロディを作る技法)。この独特の音使いはこの人ならではの技。これが気持ちいいんだよね~
8.Virtual Riot - Yonaka
ドイツのエレクトロニックミュージックアーティスト、Virtual Riotの楽曲。フリーDL。
曲名通りまさしく「夜中」を感じさせる淡いピアノと三味線のイントロから始まり、穏やかな雰囲気を醸し出している。あとよく聞くと日本の駅構内のアナウンスがサンプリングされています。「まもなく六番線に列車が止まります…」
めちゃくちゃ激しくてカッコいいドロップではKOAN Sound - Dynasty(Glitch HopのサブジャンルであるNeuro Hop)を意識したベースの音使いとリズム、空間系のアジアンテイストの独特な雰囲気を感じて風情がありますねぇ…(SoundcloudのコメントにもKOAN Soundをリスペクトしている旨が書いてあります)
KOAN Sound - Dynasty
9.DEAF KEV - Invinsible
ドイツのエレクトロニックミュージックアーティスト、DEAF KEVの楽曲。フリーDL。
イギリスのEDMレーベル、NCSからのリリース。ここもMonstercatのように質の高い楽曲を沢山出している。Glitch Hopもよく上がってる。
イントロの哀愁あるピアノのメロディから思いっきりブチ上がるサビに繋がり、ドロップでDubstepのようなベースとスラップベースが暴れ回っていて気持ちが良いです。
この曲もボーカルチョッピングが特徴的で、透き通った声に歪みを軽くかけているところにこだわりのようなものを感じたりするけど気のせいかな?
10.The Cosmic BangerZ - Rain 'N' Something
イギリスのエレクトロニックミュージックアーティスト、The Cosmic BangerZの楽曲。フリーDL。
こちらは上記のGlitch Hop Communityからのリリース。
もうここまで聴いてきた人ならなんとなく分かってきたかもしれないGlitch Hopのビートを、オシャレなコードリードと可愛らしいボーカルチョップ、ファンキーなスクラッチで見事に味付けしていて、どことなく雨上がりのような爽やかな雰囲気。
ジャズを感じさせるエレピのコードワーク、パーカッション、サックスや、タイトル通り「雨」の音が入っていてオシャレ感がすごい。最高。
11.Skope - Robofunk (VIP)
イギリスのエレクトロニックミュージックアーティスト、Skopeの楽曲。
オーストラリアのEDMレーベル、Adapted Recordsからのリリース。このレーベルの楽曲はDubstep、Breaks、Neurofunk、Glitch Hopなど非四つ打ちジャンルが多いです。
ファンキーなブラスとスラップベースとオシャレなコードリードのイントロ、重いリースベースのうねるドロップ、ずっと同じコードで進んでいるのに全く飽きがこないです。
ベースが重くて粋な曲が聴きたい!というオシャレなベースミュージック好きのあなたにはSkopeというアーティストの曲はピッタリだと思います。
12.Au5 & Fractal Subvert (Haywyre Remix)
アメリカのエレクトロニックミュージックアーティスト、Au5とFractalの合作をカナダのHaywyreがリミックスした楽曲。
HaywyreというとInsightやEverchangingのようなエピック、チル路線の楽曲が多いイメージですが、意外とこういうファンキーな曲を作ったりしています。
こちらもAdapted Recordsからのリリース。マストバイ!
壮大なストリングスのイントロから始まり、ドロップで一気にファンキーなビートに落とし込んできます。裏のキュッキュッ!と鳴っているパートのノリが良すぎてもうヤバいです。あとコードがオシャレすぎる…
ブレイクからその後はいつものHaywyre節が存分に効いていて、流れるようなシンセソロがカッコ良すぎます。大好き。
13.Syntact & Mynerva - Cloud Nine
カナダ、アメリカのエレクトロニックミュージックアーティスト、SyntactとMynervaの楽曲。フリーDL。
透き通るパッドやリードの音が気持ちよく、コードも非常にオシャレです。ボーカルの使い方も非常に綺麗。
メロディに哀愁が漂う感じが心地よく、アコースティックギターがバッチリとマッチしているのが素晴らしいです。
中盤のドロップのベースもガッツリ重めで、どことなくDubstepっぽさを感じます。
14.Auvic - Heal Me
アメリカのエレクトロニックミュージックアーティスト、Auvicの楽曲。マストバイ。
ジャズ感漂うピアノとそのコード、独特なシンセのメロディ、透き通った声のボーカルチョッピング、巧妙なカットアップ、イントロやブレイクのファンキーなブレイクビーツと、オシャレをこれでもかと詰め込んだような楽曲です。本当にオシャレすぎる。
ピアノアレンジだけでもしっかり聴けるのは本当に曲として完成されつくしているからでしょうか…素晴らしいという言葉に尽きます。
続編のHeal Withinも最高です。
Auvic - Heal Within
一応Soundcloudで「Glitch Hopをまとめたプレイリスト」を作ってあるのでお気に入りの楽曲を探してみてください。
今回はこんな感じで締めようかな、と思います。パート2は僕がおススメする楽曲を載せていきます。
何か「この曲を載せて欲しい!」などのリクエストや、「ここの情報が間違ってるよ!」などの報告がありましたらコメント欄にてお願いします。
検索用ワード : Glitch Hop グリッチホップ クラブミュージック

Twitterでこうやって募集してみたところ、アンセム(有名、盛り上がる曲)が一番多いみたいだったので早速書いていきたいと思います!
~はじめに~
「そもそもGlitch Hop(グリッチホップ)って何?」
こう思っている人も少なくないんじゃないかな、と思います。(知っている方は飛ばしてもらって結構です)
詳しい詳細はWikipediaに書いてあるのでこちらを見て下されば分かると思いますが一応本文を載せておきますと、
Glitch Hopは、Hip Hop要素を含んだグリッチのサブジャンルです。
ファンキーなHip Hopビートを、ビートリピーター、スウィープカット、スキップ、リピート、チョッピング、ビットクラッシュ・リダクションなどのグリッチエフェクトと混ぜているのが特徴的です。
このジャンルは、Chocolate IndustriesというレーベルのPush Button Objectsというアーティストの初期の作品から1997年頃に形を取り、2001年ごろに人気が高まり出しました。
この初期の頃のGlitch HopはHipHopとグリッチのlo-fi美学を混ぜたようなものですが、近年ではDubstepやDrum'n'BassのサブジャンルのNeurofunkのベースの音の影響を色濃く受けています。
主に有名なアーティストは、David Tipper、The Glitch Mob、KOAN Sound、Pretty Lights、GRiZ、Opiuo、TheFatRat、Mr. Bill、Teminite、Tristam、Skope、Shurkなど。
ファンキーなHip Hopビートを、ビートリピーター、スウィープカット、スキップ、リピート、チョッピング、ビットクラッシュ・リダクションなどのグリッチエフェクトと混ぜているのが特徴的です。
このジャンルは、Chocolate IndustriesというレーベルのPush Button Objectsというアーティストの初期の作品から1997年頃に形を取り、2001年ごろに人気が高まり出しました。
この初期の頃のGlitch HopはHipHopとグリッチのlo-fi美学を混ぜたようなものですが、近年ではDubstepやDrum'n'BassのサブジャンルのNeurofunkのベースの音の影響を色濃く受けています。
主に有名なアーティストは、David Tipper、The Glitch Mob、KOAN Sound、Pretty Lights、GRiZ、Opiuo、TheFatRat、Mr. Bill、Teminite、Tristam、Skope、Shurkなど。
ということなのですが、正直言ってこれだけだとただの説明文でどういうジャンルなのかは全くわかりません。
近年ではいろいろなジャンルを吸収して様々なタイプの曲があるのですが、最近の楽曲だとだいたいBPM100前後で、リズムがハネてて、スネアが「ポッ!」ってなってるやつです。
それではここから、ひとたび流せば盛り上がる、まさしくアンセムな感じの曲を「僕個人の独断と偏見」(出来るだけ分かりやすい曲を選別はしてますがここ重要)で紹介していきます。
~楽曲~
1.KOAN Sound - Sly Fox
イギリス・ブリストル出身のGlitch Hopデュオ、KOAN Soundの楽曲。上の有名なアーティストとして名前が挙がっています。
それもそのはず、Dubstepで有名なあのSkrillexのレーベル、OWSLAから楽曲をリリースしているからです。
まるでAcid Jazzを思わせるようなオシャレでファンキーなイントロから始まります。最初は本当にジャズかと思いました。
ドロップからは急に、ものすごく低音の効いた太くてうねるベースがGlitch Hopではお馴染みの「ポッ!」という甲高いスネアに乗ってハネたリズムを刻んでいきます。これが凄く気持ち良い!
おまけにトロンボーンの響きのようなリードのメロディや、4分裏打ちのブラスのオシャレ加減といったらもうたまらない!
僕がGlitch Hopにハマるようになった大きなきっかけを作った曲です。本当に最高・・・
2.Savant - Starfish
ノルウェーのエレクトロニックミュージックアーティスト、Savantの楽曲。
チップチューンのような8bitサウンドを使いつつまるでロボットボイスのような特徴的なリードがメロディを作っていて、ちょくちょく鳴るレイヴホーンがいかにもエレクトロニックミュージック。
ベースやコードリードなどがコロコロと切り替わる様にカットアップされていて、オシャレだけどポップな印象が強い明るい楽曲です。ノリノリになりたいときに聴くと良いかも。
3.Pegboard Nerds - Frainbreeze
ノルウェーとデンマーク出身のDJ二人からなるエレクトロニックミュージックグループ、Pegboard Nerdsの楽曲。この曲が入ったEPはフリーDL。
カナダのEDMレーベル、Monstercatからリリースされていて、このレーベルはちょくちょくGlitch Hopも上げているので要チェック。
幻想的なプラックリードの鳴るイントロからベースが増えていき、ドロップで太いベースがハネまくります。ガッツリ刻まれてるのがキモ。
ファンクのようなミュートギターやブラスがアサインされているのがこれまたオシャレです。最高~!
この曲にボーカルのカットアップが入っているバージョンもあるのですが、それはこちらから。
4.TheFatRat - Unity
ドイツのエレクトロニックミュージックアーティスト、TheFatRatの楽曲。フリーDL。
ポップでキャッチーなメロディが特徴的で、一度聴いたら多分忘れられないです。(何気にコード進行もかなりのポップス感がすごい)
リードの音色が凄くチップチューンっぽさを出していて、ゲーム好きが好きな音といった感じ。
エレクトロベースとスラップベースを分けて使っていて、明るいだけでなくオシャレなカッコよさが入っています。ブレイクが壮大なのも凄く聴きごたえあり。
5.Fox Stevenson - Endless
イギリスのシンガーソングライター、Fox Stevensonの楽曲。バリバリのエレクトロニックミュージックを作って自分で歌うという、神が二物を与えてしまった人。歌声はカッコいいし曲は最高だしズルいよ…
ポップなリードのアルペジオにメロウな歌声が入るポップスのようなイントロからドロップで一気にベースミュージックらしくなってきます。
それにしてもメロディはどことなく哀愁を感じさせてきて、ノリノリになれるのに何だか感傷的になってしまいます。僕はこういう曲大好き。
ちなみにStan SBという名義で過去にもGlitch Hopを出しています。こちらはアウトロでDrum'n'Bassになるというなんともトリッキーな楽曲。この曲が入ったアルバムはフリーEPですので是非ダウンロードしましょう。
Stan SB - The Process
6.Rob Gasser - Firestarter
スイスのエレクトロニックミュージックアーティスト、Rob Gasserの楽曲。フリーDL。
動画はGlitch Hop専門のレーベル、Glitch Hop Communityによるもの。ここは沢山フリーDLの曲を上げているので要チェック!
こちらもSavant - Starfishのようにリードに8bitサウンドを使っていて、とてもポップでキャッチーです。ノリノリになれます。
ドロップは色んなリードやベースがコロコロ切り替わる様にカットアップされていて、シンセのハモリのカッコよさも一押し。
というかこの曲作ったの高校生の時ってどういうことなの…
7.Mr.Bill & Crazy Daylight - Highwaying
オーストラリアのエレクトロニックミュージックアーティスト、Mr.BillとCrazy Daylightの楽曲。
Mr.Billがいろいろなアーティストと合作した「The Collaborative Enveavors」はこういうGlitch HopやIDMが26曲も入っているのでめちゃくちゃお買い得です。値段を決めて買えるので、めちゃくちゃいい値段にして買いましょう。
ファンキーなベースリフや畳みかけてくるようなカットアップ、ビートボックスやスキャットなど、人の声を楽器として巧みに楽曲に取り入れています。
何よりMr.Billの曲に特徴的なのはこのキーの高いボーカルチョッピング(ボーカルをバラバラに刻んで並べ替えたりピッチを変えたりしてメロディを作る技法)。この独特の音使いはこの人ならではの技。これが気持ちいいんだよね~
8.Virtual Riot - Yonaka
ドイツのエレクトロニックミュージックアーティスト、Virtual Riotの楽曲。フリーDL。
曲名通りまさしく「夜中」を感じさせる淡いピアノと三味線のイントロから始まり、穏やかな雰囲気を醸し出している。あとよく聞くと日本の駅構内のアナウンスがサンプリングされています。「まもなく六番線に列車が止まります…」
めちゃくちゃ激しくてカッコいいドロップではKOAN Sound - Dynasty(Glitch HopのサブジャンルであるNeuro Hop)を意識したベースの音使いとリズム、空間系のアジアンテイストの独特な雰囲気を感じて風情がありますねぇ…(SoundcloudのコメントにもKOAN Soundをリスペクトしている旨が書いてあります)
KOAN Sound - Dynasty
9.DEAF KEV - Invinsible
ドイツのエレクトロニックミュージックアーティスト、DEAF KEVの楽曲。フリーDL。
イギリスのEDMレーベル、NCSからのリリース。ここもMonstercatのように質の高い楽曲を沢山出している。Glitch Hopもよく上がってる。
イントロの哀愁あるピアノのメロディから思いっきりブチ上がるサビに繋がり、ドロップでDubstepのようなベースとスラップベースが暴れ回っていて気持ちが良いです。
この曲もボーカルチョッピングが特徴的で、透き通った声に歪みを軽くかけているところにこだわりのようなものを感じたりするけど気のせいかな?
10.The Cosmic BangerZ - Rain 'N' Something
イギリスのエレクトロニックミュージックアーティスト、The Cosmic BangerZの楽曲。フリーDL。
こちらは上記のGlitch Hop Communityからのリリース。
もうここまで聴いてきた人ならなんとなく分かってきたかもしれないGlitch Hopのビートを、オシャレなコードリードと可愛らしいボーカルチョップ、ファンキーなスクラッチで見事に味付けしていて、どことなく雨上がりのような爽やかな雰囲気。
ジャズを感じさせるエレピのコードワーク、パーカッション、サックスや、タイトル通り「雨」の音が入っていてオシャレ感がすごい。最高。
11.Skope - Robofunk (VIP)
イギリスのエレクトロニックミュージックアーティスト、Skopeの楽曲。
オーストラリアのEDMレーベル、Adapted Recordsからのリリース。このレーベルの楽曲はDubstep、Breaks、Neurofunk、Glitch Hopなど非四つ打ちジャンルが多いです。
ファンキーなブラスとスラップベースとオシャレなコードリードのイントロ、重いリースベースのうねるドロップ、ずっと同じコードで進んでいるのに全く飽きがこないです。
ベースが重くて粋な曲が聴きたい!というオシャレなベースミュージック好きのあなたにはSkopeというアーティストの曲はピッタリだと思います。
12.Au5 & Fractal Subvert (Haywyre Remix)
アメリカのエレクトロニックミュージックアーティスト、Au5とFractalの合作をカナダのHaywyreがリミックスした楽曲。
HaywyreというとInsightやEverchangingのようなエピック、チル路線の楽曲が多いイメージですが、意外とこういうファンキーな曲を作ったりしています。
こちらもAdapted Recordsからのリリース。マストバイ!
壮大なストリングスのイントロから始まり、ドロップで一気にファンキーなビートに落とし込んできます。裏のキュッキュッ!と鳴っているパートのノリが良すぎてもうヤバいです。あとコードがオシャレすぎる…
ブレイクからその後はいつものHaywyre節が存分に効いていて、流れるようなシンセソロがカッコ良すぎます。大好き。
13.Syntact & Mynerva - Cloud Nine
カナダ、アメリカのエレクトロニックミュージックアーティスト、SyntactとMynervaの楽曲。フリーDL。
透き通るパッドやリードの音が気持ちよく、コードも非常にオシャレです。ボーカルの使い方も非常に綺麗。
メロディに哀愁が漂う感じが心地よく、アコースティックギターがバッチリとマッチしているのが素晴らしいです。
中盤のドロップのベースもガッツリ重めで、どことなくDubstepっぽさを感じます。
14.Auvic - Heal Me
アメリカのエレクトロニックミュージックアーティスト、Auvicの楽曲。マストバイ。
ジャズ感漂うピアノとそのコード、独特なシンセのメロディ、透き通った声のボーカルチョッピング、巧妙なカットアップ、イントロやブレイクのファンキーなブレイクビーツと、オシャレをこれでもかと詰め込んだような楽曲です。本当にオシャレすぎる。
ピアノアレンジだけでもしっかり聴けるのは本当に曲として完成されつくしているからでしょうか…素晴らしいという言葉に尽きます。
続編のHeal Withinも最高です。
Auvic - Heal Within
~おわりに~
これでGlitch Hopというジャンルがなんとなく分かってくれていたら嬉しいです。さらに色々な楽曲に触れて貰えるともっと嬉しいです。一応Soundcloudで「Glitch Hopをまとめたプレイリスト」を作ってあるのでお気に入りの楽曲を探してみてください。
今回はこんな感じで締めようかな、と思います。パート2は僕がおススメする楽曲を載せていきます。
何か「この曲を載せて欲しい!」などのリクエストや、「ここの情報が間違ってるよ!」などの報告がありましたらコメント欄にてお願いします。
検索用ワード : Glitch Hop グリッチホップ クラブミュージック
コメント
幅広いアーティストの曲が紹介されていて熱意を感じました。曲毎の解説もそれぞれの魅力を簡潔に伝えてくれていて良いです!
また、
「Glitch Hopは、Hip Hop要素を含んだグリッチのサブジャンルです。」
という記述、もしかしたら"Hip Hop"と"グリッチ"が互い違いになっているかなと思いました。もし誤りのようでしたら訂正をお願いします。
To さいれんさん
原文は「Glitch hop is a subgenre of glitch that fuses hip hop elements. 」となっているので、直訳通りだとヒップホップ要素を含んだグリッチのサブジャンル、という書き方で間違ってはいません。
ただそう仰る気持ちは分かります。僕もWikiでの書き方は悪いかなと思いますし、どちらかというとヒップホップのサブジャンルでないかなとは思っています。(Push Botton Objectsはヒップホップのアーティストですし)
ただそこからの歴史を辿ってみると、2000年代に入ってから主にグリッチ、エレクトロニカ、テクノをやるアーティストの中で再熱しだしたような流れがあるみたいで、そういう意味では間違っていないのかなと思います。
ただ、今のようなジャンルに変わってきたのはThe Glitch Mobによる所が大きいんじゃないかなと思います。
初期の端的なグリッチノイズを使ったヒップホップというイメージから大きく変わりだしたのは彼らの登場した00年代後半からだと僕は推測しています。
ジャンルの変容とムーブメントの流れは僕一人で把握できるようなささいなものではないですし、僕からはあくまで主観的に見た(直接文章として残っている)ものだけしかお伝えできないのが残念ではあります。
ただ、そうであったとしても今あるGlitch Hopというジャンルが強く体系化されていることは事実ですし、「Glitchという本来の狭義的な意味でのグリッチという言葉が形骸化し、本来表していたGlitch Hopというジャンルではなくなってしまっている」と言われたとしても、今のスタイルのGlitch Hopが良いと思うのは変わらないですね。
長々と語ってしまいすみません。